すでに旧機種ですが、サムスンのSIMフリースマホ、Galaxy A7をレビューします。
概要
Galaxy A7は、サムスンから2019年10月に発売されたSIMフリースマートフォンです。
スペックは控えめのエントリー機ですが、6インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しています。
本体側面の電源ボタンには指紋センサーが内蔵され、顔認証にも対応しています。
カメラはトリプルカメラですが、ひとつはポートレート撮影用なので、実際はメインカメラと超広角の2段階です。
目立つ欠点は、処理能力が低くゲームは厳しいことと、充電端子がMicroUSBであることです。
また、防水・Felicaいずれも非対応です。
スペック
メーカー | Samsung |
機種名 | Galaxy A7 |
画面 | 6.0インチ AMOLED 2220×1080(FHD+) |
サイズ | 縦159.8×横76.8×厚さ7.5mm |
重量 | 168g |
SoC | Samsung Exynos 7885 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
バッテリー | 3400mAh |
アウトカメラ | メイン(広角) 2400万画素 超広角 800万画素 サブ 500万画素 |
インカメラ | 2400万画素 |
対応バンド | FDD-LTE Band1/3/5/18/19/26 WCDMA Band 1/5/6/19 |
インターフェース | nanoSIM、MicroUSB、MicroSD、3.5mmイヤホン端子 |
備考 | 指紋認証、顔認証 |
発売時期 | 2019年10月 |
内容物
付属品は
- 本体
- USB ACアダプタ(5V 2A)
- Micro USBケーブル
- USB OTGアダプタ
- SIMピン
です。エントリー機であるこの端末を購入する層を考えると、ACアダプタが付属する点は良いですね。
USB OTGケーブルは、旧端末からのデータ移行で使用することを想定しているようです。
外観
ブルーの端末を購入しましたが、背面パネルは綺麗な色合いです。
プラスチックなので叩くと軽い音がしますが、見る限りでは安っぽい印象は受けません。
右側面は指紋センサー内蔵の電源ボタンと、音量ボタンがあります。
指紋センサーに触れやすいように電源ボタンは少しくぼんでいるため、ケースを付けているとやや操作しにくいです。
左側面はSIMトレーがあるだけで、インターフェースはありません。
上面もマイク穴のみです。
下面は充電や通信に使うMicro USB端子と、3.5mmステレオミニジャック、マイク、スピーカーが並んでいます。
ディスプレイ
エントリー機ですが6インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しており、本機のアピールポイントになっています。
解像度は2220×1080(FHD+)です。
ディスプレイにはノッチもパンチホールもありません。
画面上下にベゼルがあるため、6.4インチ級の本体サイズですが画面サイズは6インチにとどまっています。
プリインストールアプリ
パフォーマンス
SoCはSamsung製のExynos 7885を搭載します。
ベンチマークのスコアはASUS ZenFone 5やXiaomi Mi Pad 4搭載のSnapdragon 636と同クラスで、SNSなど、テキスト主体の使い方なら不満は出ないものの、凝ったウェブサイトを見るともたつきが気になるかもしれません。
3Dゲームをプレイする時は、相応に画質を下げる必要があります。
指紋認証
本体右側面の電源ボタンに指紋センサーが内蔵されています。
側面指紋センサーの端末は本機が初体験ですが、私は左手でスマホを持つので、人差し指や中指が届きにくく、使いにくかったです。
ただし、右手で端末を持つ場合は親指が届きやすい位置です。
面積が狭いせいか、センサー感度もやや悪い印象です。
指紋センサーは、背面パネルに埋め込まれたものが一番使いやすく、認識も正確で速いと感じます。
静電式にしろ画面内蔵にしろ、左右の手どちらでも同じ操作感で扱えることが重要だと思います。
ところで、本機は3種類しか指紋を登録できません。流石に少なすぎます。
カメラ
背面にトリプルカメラと、高画素のインカメラを搭載します。
アウトカメラ
トリプルカメラを搭載しますが、うち1つはポートレート撮影用なので、機能的には広角/超広角のデュアルカメラです。
カメラレンズの出っ張りが少ない点は良いですね。
もっとも、カメラの画質を重視し、大きなセンサーと大きなレンズを組み込んだ結果としてレンズが出っ張るわけで、レンズ部がコンパクトな製品はあまり画質を重視していないと受け取れるのですが。
ただ、写真の画質は予想よりも良いです。等倍に拡大しなければ十分満足できます。
超広角カメラでは、歪み補正をオンオフでき、敢えて歪みを残すことでGoProのようなダイナミックな写真が撮れます。
同じ距離からワイヤレスマウスを撮影しましたが、メインカメラとの差は歴然です。
画質はメインカメラより劣りますが、この画角が役立つシチュエーションは多いと思いました。
インカメラ
インカメラは本体表面の左寄りに埋め込まれています。
自撮りはしないのですが、顔認証ログインに対応しているので便利です。
まとめ:大手メーカーらしい堅実なエントリー機
SoCのスペックは高くないものの、AMOLED採用や意外と綺麗なカメラなど、エントリー層の満足度が高い製品に仕上がっていると感じました。
メイン端末には厳しくても、サブ機、予備機としては十分使い物になります。
ただ、今時MicroUSB充電はありえないです。Androidスマホの充電端子はUSB Cに統一していただきたい。(USB Cは実装が面倒なのかもしれませんが…)
あとは、ソフトバンク系のプラチナバンドであるバンド8に対応していない点に注意でしょうか。