OPPO Reno5 A(ワイモバイル版) 購入レビュー ~防水でFelica搭載 価格以上のミッドハイ端末~

レビュー

2021年6月発売のOPPO Reno5 Aを購入しました。
購入したのは、日本国内発売のワイモバイル版です。

OPPOの端末はこれが初めてですが、価格の割に高品質だと感じました。

概要

OPPOが販売するミッドレンジのAndroidスマートフォンです。

定価4万円クラスながら、ミッドハイのスナドラ765G搭載で日常利用に不満のないスペックです。
また、防水防塵、Felica対応と、日本国内向け機能を一通り網羅し、5Gにも対応しています。

上位モデルほどオミットされがちな3.5mmイヤホン端子MicroSDXCスロットを搭載する点も見逃せません。

一方で、画面がOLED(有機EL)ではなく液晶で、メインカメラ以外のスペックを抑えたり、プラスチック製の背面パネルを採用することでコストダウンを図っています。

スペック

メーカーOPPO
機種名Reno5 A
画面6.5インチ液晶 2400×1080(FHD+)
リフレッシュレート90Hz
タッチサンプリングレート180Hz
サイズ縦162×横74.6×厚さ8.2mm
重量182g
SoCQualcomm Snapdragon 765G
メモリ6GB LPDDR4x
ストレージ128GB
バッテリー4000mAh
充電規格USB PD(9V 2A)、QC(9V 2A)対応
アウトカメラ標準 6400万画素(f1.7)
超広角 800万画素(f2.4) 画角119度
モノクロ 200万画素(f2.4)
マクロ 200万画素(f2.4)
インカメラ1600万画素(f2.0) 画角79度
対応バンド2G (GSM): 850/900/1800/1900
3G (WCDMA): band 1/2/4/5/6/8/19
4G (TD-LTE): band 38/39/40/41 (2545-2655MHz)/42
4G (LTE FDD): band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28
5G: n3/n28/n77/n78 (NSA)
インターフェースnanoSIM×2(SIMフリー版)、nanoSIM×1(Y!mobile版)
USB-C(USB 2.0)、MicroSDXC、3.5mmイヤホン端子
備考おサイフケータイ(Felica)対応、IP68防水防塵
発売時期2021年6月

内容物

ワイモバイル版の内容物は以下の通りです。

  • 本体
  • TPUケース
  • SIMピン
  • 説明書類

充電器やケーブルは付属しないため、これらは別途用意する必要があります。
なお、USB PDやQuickChargeの9V 2A充電に対応しています。

外観

ミッドレンジのスマートフォンですが、受話スピーカーはエッジに埋め込まれ、インカメラも画面左上のパンチホールに収まるなど、最新のトレンドを抑えているように感じます。

前面

一方で、背面にはコストダウンが感じられ、本機がミッドレンジのスマートフォンであることを実感します。
4眼カメラはイマドキの印象ですが、ノスタルジックな背面指紋センサーが主張しています。

なお、背面パネルは深みのある仕上げで一見ガラスに見えますがプラスチック製で、指で弾くと軽い音がします。

背面

右側面は電源スイッチのみです。光沢のある側面フレームは金属製に思えましたが、これもプラスチックのようです。
ただ、剛性は高く安物にありがちな軋みはありません。

右側面

左側面は音量ボタンと、上部にSIM・MicroSDスロットがあります。

SIMカードはnanoSIMを使用します。SIMフリーモデルはデュアルSIM対応ですが、ワイモバイル版はシングルSIM+MicroSDという構成です。
なお、SIM挿抜時には本体の再起動が必要です。

左側面

上面はマイク穴があるだけです。

上面

底面はスピーカー、USB-C端子、マイク穴、そして3.5mmイヤホン端子があります。
下の写真は、画面が下側、背面パネルが上側の位置関係になっています。

USBは2.0接続です。

サウンドは底面スピーカーからのみ鳴動します。そのため、本体を横持ちで使用すると片側からしか音が聞こえず、不自然な印象を受けます。

底面

TPUケースが付属

付属のTPUケースはシンプルなデザインですが、カメラの出っ張りをカバーするような形状になっています。

また、本体四隅に引っかかる「返し」の部分が大きめで、脱着は面倒ですが、かなりしっかり装着できます。

カメラの出っ張りをカバー

ディスプレイ

画面は6.4インチ FHD+の液晶ディスプレイです。
OLEDでは無いという点にコストダウンを感じてしまいますが、画質に不満は感じません。

タッチサンプリングレートは最大180Hz、リフレッシュレートは最大90Hzで、タッチの反応も良くスムーズな操作感です。
ケチをつけるなら、画面下の「アゴ」が大きめということくらいでしょうか。
ただ、ここのベゼルが細すぎるとナビゲーションバーをタップしにくいので、個人的にはむしろ歓迎する点です。

画質には不満を感じない

なお、画面には工場出荷時に液晶保護シートが貼り付けられています。
ケースも付属するので、傷を気にする人も開封後すぐに使い始めることができます。こういう気遣いは嬉しい。

液晶保護シート貼付け済み

プリインストールアプリ

ワイモバイル版ということもあり、いくつかのアプリがプリインスールされています。

ワイモバイルによってプリインストールされ、通常の方法でアンインストールできないアプリは以下の通りです。

  • あんしんフィルター
  • かんたん設定
  • Y!mobileメール
  • 緊急速報メール
  • 災害用伝言板
  • PayPay
  • Y!かんたんバックアップ
  • Yahoo!

数は多くありませんが、自分の意志で消せないアプリがあるというのは大変腹立たしいですね。
長らく海外端末やSIMフリー機ばかり使っていたので、忘れていた感情です。

スペックとベンチマーク

SoCにQualcomm Snapdragon 765Gを搭載し、メモリも6GBと、SNSやウェブサイト閲覧、動画鑑賞をストレス無く楽しむには十分な処理能力です。

一方、最新の3Dゲームタイトルをプレイする場合は、画質やフレームレートを多少下げる必要があります。
ただ、ヘビーゲーマーはそもそも選ばない機種だと思います。

Antutuベンチマークスコア(Ver.9)

Antutu V9のスコアは38万点です。現在のハイエンド、Snapdragon 888は80万点近いスコアを叩き出すため、比較すると見劣りしてしまいますが、
3世代前のハイエンドであるSnapdragon 845に少し届かないくらいのスコアと考えると、

また、あまり温度上昇しないところは良いと思いました。

指紋認証と顔認証でロック解除

本機は指紋認証を備えています。センサーは本体背面中央部に埋め込まれており、少し懐かしいと言うか、古臭い印象があるものの、
認証速度はXiaomi Mi11 Proの画面内指紋認証よりずっと速く正確で、指が触れたと同時にロックが解除されます
片手で端末を持った時、人差し指がちょうど触れる場所にセンサーがある点も便利です。

このタイプの指紋センサーは静電式のため、指先が濡れた状態ではうまく作動しません。
また、机に置いた状態では触れられませんが、インカメラによる顔認証にも対応しているため、あまり不便に感じません。

なお、指紋は5つまで登録できます。

カメラ

アウトカメラ

アウトカメラは4眼で

  • 標準 6400万画素(f1.7)
  • 超広角 800万画素(f2.4) 画角119度
  • モノクロ 200万画素(f2.4)
  • マクロ 200万画素(f2.4)

を備えます。

メインの6400万画素は綺麗に撮れますが、他はオマケという印象を受けました。
あって困るものではないけど、無くてもいいかなと。

Reno5 Aに限らず、3眼、4眼カメラの端末のほとんどはメインカメラ以外がお粗末なので、
「メインカメラでは対応できない範囲をカバーしている」程度に考えておくとガッカリしないと思います。

メインカメラ

6400万画素のメインカメラは、十分満足できる画質で撮影できます。

超広角

800万画素の超広角カメラは、狭い屋内や、逆に広大な景色を撮影するときに役立ちます。
ただ、メインカメラで撮影したほうが綺麗な写真を残せると思います。

マクロ

200万画素のマイクロカメラは、一応搭載されている、といった感じです。
マクロに期待するような画質は得られません。
マクロカメラで寄るより、メインカメラで撮ってトリミングするほうが綺麗です。

インカメラ

インカメラは1600万画素です。
美肌機能をはじめ、鼻を小さくしたり顎を尖らせたり小顔にしたり、美容整形外科も真っ青な機能が標準装備されていますが、自撮りはしないので、顔認証用カメラだと思っています。

カメラアプリのシャッター音は消せませんが、音量は控えめで許容できます。

防水防塵・おサイフケータイ・イヤホン端子・MicroSD

IP68防水防塵をはじめ、日本国内向け端末としてポイントの高い機能を一通り備えています。

安価な端末なのにFelica搭載というのも嬉しいですね。OPPOは旧機種の頃からFelicaを搭載していて、シェアと獲ろうという気合が感じられます。

MicroSDスロットやイヤホン端子も、頻繁に使わなくともあれば嬉しい装備です。

まとめ:メイン機として十分使えるミッドハイ端末

日常利用に困らない処理能力と、Felicaを始めとする日本国内向け機能を一通り搭載した端末です。
SNSやウェブサイト閲覧、たまにゲームをする、くらいの使い方なら不満を感じないはずです。

ハードウェアの造りも良く、安っぽさを感じるところはありませんでした。
液晶保護シートやケースが付属する点も親切です。


OPPO Reno5 Aは定価39600円ですが、各社、回線契約とセットで2万円程度で販売されています。

Y!mobileオンラインストアでは21600円で販売(6/9現在)されていますが、
新規契約・MNPだけでなく機種変更でも割引適用可能なため、既に回線を持っている人は購入を検討されてはいかがでしょうか。

Y!mobileオンラインストア